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2013年 12月 17日
この4週間いろいろあって、一言でまとめられないことばかりでした。
住み慣れた土地を離れて外国に住むということは、それまでの自分の経験から判断できると思ったことが当てはまらない、ということでもある。 洗濯機みたいな家庭用電気機器なんて、ドイツに来てから新品で買った経験そのものがまったくないので、重さ 70kg は一人で3階まで運べないだろうな、くらいのことしか想像できない。その洗濯機が壊れて、新品を購入してからも使えない日が続いていました。 ドイツでは、普通は住宅やアパートに台所がついていなくて、契約してから自分で取り付けるんです。人によっては台所を持って別の場所に引っ越すらしい。うちのは、前に住んでいた人が台所の皿洗い機などといっしょに取り付けたのを、引っ越しを決めた段階で交渉して買い取ったわけです。そうでないと、引っ越ししたけど1週間とか2週間台所無しの生活、ということになるから。 その台所に置いてある洗濯機が、11月の私の出張中に壊れて、周平と由美子がメーカーの人に連絡をして数日後に見にきてもらった。洗濯機は壊れていて、もう10年使っていて古いし、修理にかけるお金と新品を買うのと大して変わらないよということを伝えられたそうだけど、その出張検査費だけで69.5ユーロ(今のレートで約9900円)の請求。 今住んでいる街は小さくて(といっても人口は約5万人)、コインランドリーというものがないらしい。由美子も知り合いも知らないし、同じ街に住むうちの会社の秘書なら知っているかと思って尋ねたけど、「コインランドリー(ドイツ語では洗濯サロン)なんて聞いたことがない、オンラインで新しいの買えば24時間で届くよ」と言っていた。 その日の夕方に、新しいのを大手家電量販チェーン S 社のサイトでオンラインで注文。洗濯機の代金に加えて、取り付け工事と古いのを回収してもらう費用65ユーロもちゃんと選んで、これで万全と思っていた。 でも、想像はしていたけど、24時間以内に洗濯機が届くわけではない。24時間以内に届いたのは、注文を受けたというメールでの確認書。中央の問屋からうちの地域の配送所に注文した洗濯機が届くまで2日間あり、それが確認できて配送所から電話があって配達の日を指定される。その日に必ず受け取れ!という感じの電話がかかってくる。 注文して6日後、12月4日に洗濯機が届いた。けれど、配送・取り付けの業者が「標準のホースでは届かないから取り付け工事ができない」といって洗濯機だけ置いて帰っちゃった。言われたとおりに速攻で延長ホースを買ってから S 社サービスセンターに電話したら、「取り付けずに帰ることはありえない」のような対応。翌日は何の連絡もないので再度こちらから電話して催促。ドイツでは、たぶん電話で催促しないとどんどん後回しになるというのは、これまでの経験でわかる。 けっきょく2日後に S 社から「安全上の問題から、延長ホースを使っての取り付けはできません」のメール。その中では取り付け工事費のことについては一言もなかったので、返して欲しいという連絡をしたら、それは戻ってくるけれどその S 社のオンラインで使える電子クーポンみたいな形で「例外的に返金します」ということに。返金して欲しいと言わなければ戻ってこなかったんだろうか? S 社はあてにならないから、そのメールを受け取ってすぐ近くの電気屋に行って相談、事情を説明したら、「取り付けと古い洗濯機の回収はするよ、S 社の対応はひどいね」と言われた。なんか、最初からここに相談に来れば良かった。そうすれば1週間くらいですんだのか? 12月10日に業者に来てもらい、実際に取り付けを始めようとしたら、台所のレイアウトのせいで、皿洗い機とセントラルヒーティングとの間にある今の洗濯機が取り出せない。そのため、台所から皿洗い機を一度出す必要があり、それには時間がないし台所専門の人の手を借りる必要があるということになって、さらに1週間待ちです。 きょう17日にその工事が終わって、工事代金160ユーロ。工事の人には、「最初からうちに頼んでくれたらよかったのに」と言われて、なるほどその通りで、うちは一番効率の悪い方法をとったのかもしれませんが、それは最初からわからない。 おかげで、4週間ぶりに家の中で洗濯できました。 洗濯ができなかった4週間、由美子は知り合いの家をまわって洗濯させてもらっていたわけですが、こないだのクレーン事故の日も洗濯に行っていました。それがなければ水曜は買い物に行っていたそうです。洗濯機が使えなかったから由美子が事故に巻き込まれなくてすんだんだ、と良い方に解釈しよう。 12月21日追記: そういえば、由美子に言われて気がついたけど、最初に家族で住むためのアパートに入居したとき、新品で最初の洗濯機を買ったんだった。今のアパートに引っ越すときにそれは会社の同僚に売って、台所込みで前の住人が取り付けた洗濯機を買い取った。 その最初の洗濯機を買って届けてもらったときも、一人じゃ無理だからといって会社の同僚とアパートの前で待っていた。配送業者から指定された時間になっても届かず、いちど会社に戻って数時間後に配達してもらったような気がする。その前後に、電話の取り付けでもトラブルがあって、そのときは指定された日にだれも来なかった! ドイツでは何でも客の都合は後回しで、すんなり予定通りに運ばないということを実感しました。
by akobayashidnikki2
| 2013-12-17 18:04
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